和歌山に多い!ころく形埴輪!


 ころく形埴輪


 この埴輪は、和歌山県が行っている特別史跡岩橋千塚古墳群の整備事業に伴う平成17年度の発掘調査で、大日山35号墳の西造出(にしつくりだし=西側の張り出し部分)から出土しました。大日山35号墳は6世紀前半の和歌山県で最大の古墳(墳長約86m、基壇を含めた総長約105m)であり、古代豪族「紀氏」の首長墓と考えられている前方後円墳です。
 
 ころく(胡+たけかんむりに録)とは、馬に乗って矢を射るときに腰のあたりにさげていた「矢入れ具」で、矢羽根を上に向けて入れる特徴があります。この埴輪は、逆台形をしたころく形の部分に円筒形の基部を取り付けた形状をしており、復元高約96cm(残存90.0cm)、復元横幅約39cm(残存37.8cm)の大きさがあります。ころく形埴輪の発見は、古墳時代の武具の研究や朝鮮半島との交流、紀伊の地域性などを考える上で、非常に貴重な研究資料といえます。大日山35号墳のほか、和歌山県北部を中心に分布している全国的にはめずらしい埴輪です。

 
 


大日山35号墳のページに戻る  古墳メニューに戻る  トップページに戻る