岩橋千塚古墳群 前山A地区の公開古墳

前山A2号墳
 標高149mの主稜線上に位置する直径約10mの円墳です。被葬者を埋葬する玄室は長さ0.95m、幅1.9mと横に長く、「T字形」横穴式石室と呼ばれています。強化ガラス製の覆屋を設置しており、天井の石を外した状態で、真上から石室が観察できます。南西方向への眺望が開けており、和田盆地や名草山を眺めるビューポイントとなっています。

前山A23号墳
 1号園路の東に面して(標高60〜65m)これら2基の古墳が接しています。23号墳は北西むきのやや急な斜面に位置し、直径約14m、高さ約3.5mです。内部主体は、全長約3.8mの横穴式石室で、玄室(げんしつ)には石棚と石梁1本が見られます。入口付近の盛土から須恵器片が見つかっています。古墳時代後期(6世紀)に造られたものです。
前山A24号墳
 A24号墳は、A23号墳の東に位置し、直径約14m、高さ約3.5mです。内部主体は、全長約3.8mの横穴式石室で、玄室には石梁1本が見られます。玄室内からは、人骨片が、羨道部(せんどうぶ)前面の盛土からは、須恵器壺や土師器壺が見つかっています。

前山A32号墳
 
1号園路から前山A46号墳への小道の分岐点に位置しています。標高約82mにあるこの古墳は、直径15m、高さ約5.0mです。内部は、全長約4.43mの横穴式石室です。玄室内からは、人骨片と直刀1点・鉄鏃片(鉄のやじり)3点、羨道部から鉄片がみつかったといわれています。  


前山A46号墳
 
前山A46号墳は、直径約27m、高さ約8mの円墳で、古墳の中には横穴式石室が造られています。石室は長さ8.8m、高さ3.4mあり、石棚と石梁4本があります。玄室の床面は、川原石が敷かれ、その床面の下には玄室に溜まった水を外に導き出すよう排水の溝が造られています。羨道部前方の盛土から須恵器壷・台付壷・蓋(ふた)、墳丘上から陶質土器高杯が発見されています。古墳時代後期(6世紀)に造られたと考えられます。


前山A47号墳
 
標高約74mにあり、前山A46号墳のすぐ南西に位置しています。直径約12m高さ約2.5mの円墳で、結晶片岩の板石を積み上げた長さ約2.04m・幅約0.92m・深さ約0.65mの竪穴式石室が造られています。石室の床は板石が敷かれた上に玉石を敷いてあり、一部天井の石が残っています。石室内から人骨片が発見されています。  


前山A56号墳
 
標高約88m地点にある直径約13m、高さ約2.5mの円墳です。主体部は全長3.88m、玄室の長さ1.85m、幅1.75mの横穴式石室で、東の谷に向かって開口しています。この古墳をはじめ、前山A23・24・32・99号墳といった小型の横穴式石室は入口が狭く、石室内の天井も間近に見ることが出来ます。

前山A67号墳
 
この古墳は直径約27m
、高さ約6mあり、前山A46号墳と並ぶ前山A地区最大の円墳です。墳丘内には横穴式石室があり、南東方向に入口が開いています。玄室は長さ3.8m、幅2.3m、高さ3.2mあり、石棚と石梁2枚のほか、玄室の床に埋葬するための区画(屍床)が造られています。羨道がやや崩れかかっているため石室の中に自由に入れませんが、ソーラーシステムの照明を設置しており、格子扉から内部を見ることができます。

前山A99号墳
 
1号園路西側の標高約87mに位置しています。直径約12m、高さ約3.0mの円墳で、内部は長さ3.52mの横穴式石室があります。玄室から人骨と直刀1点が発見されています。築造は、古墳時代後期(6世紀)と考えられます。


前山A100号墳
 標高約85mにあり、前山A99号墳の北に接した、直径約9m・高さ約1.8mの円墳です。長さ約1.88m・幅約0.4m・深さ約0.5mの箱式石棺となっています。

前山A111号墳
 標高約80m、資料館から徒歩約10分の地点にある東西10m、南北1.5〜2.0mの方墳です。埋葬主体部は竪穴式石室で、天井石がなく、石室を上から観察することができるようになっています。長さ2.75m、幅0.8mの竪穴式石室からは、鎌形鉄器と小鉄片、人骨が出土し、墳丘からは須恵器・土師器・形象埴輪が出土したと伝えられています。

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