| 科 名 |
イラクサ科 |
| 古 名 |
むし |
| 鑑賞期 |
夏 |
| 用 途 |
編む・織る |
| 特 徴 |
原野に自生していてよく繁殖し群がって茂る草本です。
茎は高さ1〜2mぐらいで、円柱形で多少分枝します。
葉は広い卵形またはだ円形で、裏面には白い綿毛が密生し、白色に見えます。
夏から秋にかけて淡黄色の小さな花が房状に咲きます。
茎(から)を蒸(む)して皮をはぎとるのでカラムシの名がつき、その皮から繊維をとって布を織ります。 |
| 万葉歌 |
むしぶすま 柔(なご)やが下に 臥(ふ)せれども
妹とし寝ねば 肌し寒しも
(藤原麿 巻4-524) |
| 口語訳 |
カラムシの夜具の柔らかな中に寝ているけれども、あなたと寝ていないので肌が冷たい。 |