ヤマアイ
科 名 トウダイグサ科
古 名 やまあゐ
鑑賞期
用 途 染料
特 徴 山地や木の下に生える草本で、高さ30〜40pで群をなして茂ります。
茎は直立して細長く伸び、緑色でまばらに節があります。
葉は節から2枚出て(対生して)、葉面にまばらに毛が生えています。
春に緑白色の小さい花を穂状につけます。
この植物の汁をとって青色の染料に使われました。
万葉歌 しなてる 片足羽川(かたいはがわ)のさ丹塗(にぬり)の
 大橋の上ゆ 紅(くれなゐ)の 赤裳袖引(あかもそでひ)き
  山藍(やまあゐ)もち 摺(す)れる衣着て…
                          (長歌、高橋蟲麿歌集 巻9-1742)
口語訳 片足羽川の赤くぬった大橋の上を、紅の赤裳(あかも)の裾を引き、ヤマアイで染めた着物を着てたった一人で渡って行くあの人にはご主人がいるのだろうか。