ヒガンバナ
科 名 ヒガンバナ科
古 名 いちし
鑑賞期
用 途 薬用
特 徴 いちしの花についてはクサイチゴ、エゴノキ、ヒガンバナなどの説はありますが、牧野富太郎博士は「いちしろく」を「いちじろく」と解釈すると「いちじるしく」の意味になり、ヒガンバナが浮かぶといわれています。
ヒガンバナは野原や道ばたなどいたるところに生える草本です。
秋のまだ葉の出ていない時に、赤色の美しい花が輪状に開きます。
秋の彼岸(ひがん)頃に開花するのでヒガンバナの名がついています。
地中には鱗茎(りんけい)があり、関節に水がたまるような病気に効果があるといわれています。
万葉歌 路(みち)の辺(べ)の いちしの花の
 いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻を
                    (作者不詳 巻11-2480) 
口語訳 道のほとりのイチシの花のように、はっきりと私の妻のことを人は皆知ってしまった。