科 名
クワ科
古 名
たく
鑑賞期
春
用 途
編む・織る/紙料
特 徴
各地の山地に自生する落葉低木で、高さ2〜5mあります。
葉は先端が鋭くとがり、両面に細毛があり、しばしば2〜5裂します。
春に葉が伸びると同時に開花し、果実はイチゴのように熟し、甘いです。
樹皮をとって織物にしたり、和紙の原料にしたりします。
万葉歌
水沫(みなわ)なす もろき命も たく縄(なは)の
千尋(ちひろ)にもがと 願ひ暮しつ
(山上憶良 巻5-902)
口語訳
水のあわのように消えさるはかない命も、コウゾでなったなわのように長く続くようにと願って暮らしている。