科 名
マメ科
古 名
くず
鑑賞期
秋
用 途
薬用/食用/編む・織る
特 徴
各地の山野に普通に生える大形のマメ科のつる状草本です。
茎は非常に長く伸びて10m以上になることもあります。
葉は大きく長い葉柄のある3出複葉です。
秋に紫色の花を密集してつけ、下の方から順に開花します。
根は肥大して薬用にしたり、くず粉にして食用にしたりします。
ツルは丈夫でつる駕籠を編むのに使います。
万葉歌
大崎の 荒磯(ありそ)の渡(わたり)
延(は)ふくずの 行方(ゆくへ)も無くや 恋ひ渡りなむ
(作者未詳 巻12-3072)
口語訳
大崎(下津町)の荒磯(ありそ)の渡(わたり)にはっているクズの行方もきめないように、私の恋は行方もなくつづいていくことであろう。